Ancillae Sacratissimi Cordis Iesu

教皇フランシスコの訪問 1月2日、ローマ


2017年1月2日、ローマのヴェインテ・セッテンブレの修道院を教皇フランシスコが訪問してくださいました。

シスターズは「ある枢機卿」が来られるので、この日、メリエンダ(お茶)を一緒にしましょうと、総長のシスターインマクラーダ深澤から伝達があり、どうして?何があったの?とよく合点がいかないまま、待っていました。すると、真っ白い法衣をまとったパパ様が現れたのです。このいきさつは・・・・

ともかく、教皇フランシスコは聖ラファエラ・マリアに助けられたという体験を持っておられ、彼女を深く尊敬し、アルゼンチンの聖心侍女のシスターズからラファエラについて、また私たちの修道会について聞き、知っておられました。1年前に、シスター深澤が修道院にお招きしたいとお手紙を書かれたことが、今日、実現し、私たちは大喜びしました。イタリアでは丁度、年末にシスターズの集まりをしており、また、修道会総会の準備のために7名のシスターズが南米、北米、アフリカ、日本、スペインから集まっていたところでした。

(Sr.塩谷)

 

 

教皇フランシスコのヴェインテ・セッテンブレ訪問のニュース

(全会員あてのシスター深澤総長の手紙から)

 

1月2日は喜びと感動の日でした。パパ・フランシスコが聖ラファエラ・マリアを知るために私たちのヴェインテ・セッテンブレの修道院をご訪問くださったのです!このご訪問は咋2016年1月7日、この家にご来訪いただきたいとお願いしたわたしの手紙にお応えくださったものでした。

 

皆様はおぼえていらっしゃるでしょうか。以前、聖ラファエラ・マリアのご像の複製を献上した謁見の場で、教皇様は、聖女の伝記を全部読まれたこと、そして彼女の生涯は自分にとって大きな助けになったと語られました。それ以来、わたしは教皇様にラファエラ・マリアをもっと知っていただきたいと思っておりました。この願いを特別に感じたのは、昨年の1月6日にラファエラ・マリアの前で祈っていたときでした。それで翌日、教皇様をヴェインテ・セッテンブレにお招きする手紙を書きました。その手紙に、わたしはお願いしていることはとても難しいことと弁えておりますが、この望みをとても強く感じているので、単純にお伝えいたします、と述べました。それ以来約一年たちましたが、何のお返事もありませんでした。でも私は希望を持ち続けました。

 

この状況が変ったのです。12月29日、フランシスコ教皇の個人秘書、レオナルド・サピエンツァ師からお電話があり、翌日私に会いに見えるとのこと、そして教皇様が1月2日ヴェンテセッテンブレをご訪問くださるとのお知らせがありました。しかも、教皇様は皆をびっくりさせたいのでそのことを誰にも、総長補佐たちにも知らせてはいけないと言われました。その上、当日の午後はヴェインテ・セッテンブレの教会を閉めておくようにとまで指示されました。何と難しいことを!このことを、ちょうど年末の集いのためにローマに集まっていたイタリア管区の大勢の姉妹たち、トリチェラや総本部修道院の姉妹たち、その上、そこに集まっていた総会準備委員たちにも知らせなければならなかったのです。この出会いの場を本当のことを言わずにどのように準備したらよいのでしょうか?それで、わたしは、サピエンツァ師が暗示してくれたように、1月2日には、非常に重要な枢機卿がこの家をご訪問されること、わたしは総長職を終えるので、この機会を利用して皆とお別れの集まりとしたい、と話しました。或る姉妹たちにはこの召集を強いるのはどこか不自然で変だと思えたようでした。他の姉妹たちはこの枢機卿は白衣の人ではないか、と考えたようでした・・・。とにかく2日には、皆ヴェインテ・セッテンブレに集まっていました。姉妹たちの従順の精神と賢明は感嘆すべきもので、3時半には皆「非常に重要な枢機卿」を教会の中でお待ちしていました。

 

教皇様は一人の護衛の運転手を同伴して4時ごろお着きになりました。わたしは、ラファエラ・マリアにお祈りをする他には、どのようなご予定でしょうかと、とおたずねしますと「ここではあなたが命令してください。でも一番大事なことはシスターズと一緒に居ることです」とのお答えになりました。

 

先ずラファエラ・マリアの小聖堂にご案内しましたところ、パパ様はラファエラの前でかなり長い時間、深く潜心して祈られました。それは本当に感動的なひとときでした。その後、ラファエラの部屋にご案内しました。そこで人知れずに疎外された生活を40年以上も過ごされたことに大変、心打たれて、「40年!」と声を出していらっしゃいました。その後、介護病棟にお連れしましたところ、パパ様はシスターたち一人一人に温かくお声をかけてくださいました。最後に私たちは地下の集会室でパパ様を囲んで集まり、いろいろなことを質問いたしました。パパ様は私たちの質問に答えてお話しくださいました。コロンビアの平和のプロセス、ベネズエラやコンゴ民主共和国の状況、日本の福音宣教、ベトナム政府とヴァチカンとの関係、聖体礼拝について、ラファエラ・マリアとの友情はどのように始まったのか、修道生活について何を望まれるか、などなど。世界の状況について豊かな知識を持っておられるのに注目するとともに、パパ様がご自分のことを単純に、誠意をもって分かち合ってくださったことに感動しました。教皇様をわたしたちは本当に身近に感じ、ご自分の家にいらして、他に何もすることがないかのようにくつろいでおられました。そしてユーモアもたっぷりあり、わたしたちは感動し、とても幸せなひとときを過ごしました。また聖堂でご一緒に集合写真を撮ることもできました。

 

パパ様は聖ラファエラ・マリアをとても良くご存知で、深い霊的交わりをお持ちです。わたしが「この家を訪問くださった唯一の教皇様でいらっしゃいます」と申し上げると、「それはわたしがラファエラ・マリアにとても助けていただいているからです」と答えられました。ラファエラ・マリアの寝室に備えられている訪問者の記帳には次のように書かれました。「あなたの模範によって私にしてくださったすべての善を、聖ラファエラ・マリアに感謝するためにここに参りました。あなたの伝記は(何回も)困難のときを生きぬくよう、私を助けて下さいました。有難うございます!フランシスコ」。

教皇様は聖心侍女たちを高く評価しておられます。パパ様がいらしたことで盛り上がった家庭的な雰囲気は、もうずっと前からわたしたちをご存知で、愛してくださっておられたことを現しています。シスターたちが素朴で、信頼をもったパパ様に近づき、一緒に写真をとったり、自分の個人的なことを話したりしているのは見るも楽しいことでした。

 

このようなことがあってから、今日、1月6日、これまでに無いほどの喜びのうちにわたしはラファエラ・マリアのおそばにとどまることでしょう。教会をこよなく愛されたラファエラがパパ様、しかもイエズス会士である教皇様のご訪問を受けられたのです。このご訪問は、あらためてラファエラの生涯と教会におけるラファエラのカリスマが確認されたことになります。そして、わたしたちは教皇様とその使命のために祈り続けることをゆだねられているのです。

このご訪問によって主は年の始めに聖心侍女修道会を祝福して下さいました。今年は創立140周年、会の最終認可から130年、そして第20回総会の年です。これほどの大きな賜物にわたしたちはどのようにお応え出来るのでしょうか。お別れの際にパパ様は皆で一緒に「アヴェ・マリア」を唱えましょうとお招きになり、わたしたちを祝福して下さいました。そして、最後のお言葉は「喜びを失わないように!」でした。

 

わたしたちの応えは「福音の喜び」を生きること、刺し貫かれた御方の慈しみを観想して、「今年こそ主の喜びとなる」ことです。この恵みを全会員のためにベトレヘムの幼子にお祈りいたします。

                        インマクラーダ深澤aci

                                     翻訳(Sr.中尾、sr.塩谷)

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